❓ご質問内容
「外壁にヒビ(クラック)が入っているけど、今後どうなっていくのか不安です。 放置しても大丈夫ですか?」
というお客様からのご相談をいただきました。
🧱外壁にひび割れが起きる原因とは?
外壁のひび割れ(クラック)は、以下のような理由で発生することがあります:
✅ 直接的な原因の例
- サイディングの釘穴部分からの割れ
- 窓や扉などの開口部まわりに集中して発生するクラック
このような箇所は構造的に力が集中しやすく、割れが起きやすい部位です。
✅ 間接的な外的要因の例
- 地震や風の振動
- 重機作業や交通振動(例:大通り・線路沿い)
- 建物の経年による構造変化や歪み
例として、当社のお客様の中には「新幹線の線路すぐ横で常に揺れている」 「ゴミ処理場の前で重機の振動が毎日くる」といった環境の中で、 外壁に多数のひび割れが発生していたケースもありました。
🔍建物は“常に揺れている”もの。外壁材の性質がカギ
家は動いています。日々の微細な揺れにさらされているにも関わらず、 外壁材(モルタルやサイディング)は硬い素材です。
服は伸縮性があるため動いても裂けませんが、新聞紙で服を作ったら…?
少し動いただけでビリッと裂けてしまいますよね。
外壁も同じで、硬い素材が動きに追従できないと、ひび割れが発生するのです。
🧴コーキング(シーリング)は“動きに耐えるクッション”
コーキング材は、動きによるストレスを吸収する「クッション」の役割を担っています。
しかし、時間が経つと劣化・硬化し、クッション性が失われていきます。
その結果、本来は動きに追従すべき部分で割れが発生しやすくなります。
そのため、コーキングの打ち替えや補修は、定期的に行う必要があるのです。
🛠割れた外壁をどう直すか?修繕方法は「原因」次第!
多くの方が「割れた部分を何で直すか?」に注目されますが、
本当に大事なのは「なぜ割れたのか?」という原因の特定です。
原因に応じた適切な修繕方法の一例:
原因 | 適した補修方法 |
---|---|
動きの多い部位のクラック | 柔軟性のあるコーキング材や弾性パテ |
一時的な収縮や歪みによる割れ | 微弾性塗料や可とう性のある下地処理 |
硬化した既存コーキングの劣化 | コーキング打ち替え+塗装保護 |
「パテは硬い」というイメージを持たれがちですが、 実は柔らかく追従性のある製品もあります。
目的や状況に合わせて“適材適所”の処置が重要です。
☔外壁が割れると雨漏りするの?
多くの方が気にされるこの疑問。
結論から言えば、「すぐに雨漏りするわけではない」のが一般的です。
なぜなら、サイディングの下には透湿防水シート(防水層)が施工されており、 これが本来の防水の役割を果たしているからです。
ただし、外壁が割れた状態を長期間放置すると、サイディング材や下地が劣化・腐食し、 結果として雨漏りを引き起こすリスクが高くなります。

コーキングが硬くなるとクッションの役割がなくなり余計に割れやすい傾向があります。

✅まとめ|まずは現状を知ることが第一歩
- 外壁のひび割れは「動く建物」と「硬い外壁材」のミスマッチで起こる
- コーキングの劣化や外的な振動も影響要因
- 原因に合わせた補修材の選定が大切
- すぐに雨漏りにはならないが、放置は劣化リスクを高める
- 「なぜ割れたか?」を見極めたうえで、無理のない補修と定期点検が安心への近道
📩ご相談は高城塗装店へ
もし外壁に割れやヒビが見つかった場合は、まずは専門の外壁診断を 受けることをおすすめします。
塗装職人直営の高城塗装店では、赤外線調査・コーキング診断・雨漏り診断など トータルでのご相談に対応可能です。
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