お客様から質問がありました。外壁が割れているけど今後どうなるんだろう?というお話でした。
割れがなぜ起きたのか、直接的な理由(釘部分・開口部分)であれば原因がわかりやすいですが建物は常日頃、風の影響を受けたり、地震の影響だったり、うちの事務所は新幹線の真横で新幹線が通るたびに揺れます。
10年前にこんな方がいました。ゴミ屋さんの向かいに家があり、重機が動くたびに揺れるというおうちでした。外壁はモルタルでひび割れが70~80本近くクラックが入っていました。また、大通り沿いの家で大きいトラックなどが通ると揺れる。その方はサイディングでしたが釘部分が無数に割れている状況でした。
家は揺れています。動くものを硬いもので覆っていると思ってください。人が着る服は伸縮性があり、余裕があるので切れたりしませんがこれを新聞紙で作ったら想像できますでしょうか?切れてしまいます。硬いものは動けば割れたり切れたりします。サイディングのコーキングはこうした動きに追従するため、水を入れないようにするためにあります。クッション材の役割をしています。ただ時間がたちコーキングが硬化してくるとクッションの役割ができなくなります。このせいで割れてしまうケースもあります。まずは原因が何なのか?によって修繕方法は大きく異なります。原因がわかれば場合によって根治もできるかもしれません。ですが解決できないケースもあるということをわかっていただきたいです。より割れづらくなどの処置もできますのでまずは現状把握が大事ですね。
そして割れたら雨漏りするのかという質問ですが、本来、施工要領通りに施工してあればまず漏れることはないでしょう。なぜならその下に透湿防水シートがあるからです。サイディングのない状態で漏れてはいけないので基本は透湿シートのみで防水になっているからです。だからといって放っておいたらサイディングや下地が傷んでしまうので直した方がよいです。
割れた部分を何で直すのかを皆さん考えられて聞かれるのですが、なぜ割れたか?で直していけばよいと考えます。動くなら動きの柔軟なもの、コーキングも収縮率や耐候年数などが全然違います。パテは皆さん硬いイメージの方が多いですが柔軟な物もあります。
擦り傷にバンドエイド貼る人は多いと思いますが、包帯まで巻く人は少ないと思います。なぜならオーバースペックだからです。過剰には必要ないですが、なぜ??を考え適材適所で修繕しましょう。動きが大きい部分が割れるケースが多いので補修後は定期的に確認していくのがよいでしょう。

コーキングが硬くなるとクッションの役割がなくなり余計に割れやすい傾向があります。

何かお困りごとございましたら高城塗装店までご連絡ください。